人の苦しみはその人の定規でしか測れない

41号に掲載されていた、うつ病の方との接し方についての議論を拝見しました。
 
私ももう十幾年かうつとパニック障害で通院しており、症状は悪化していく一方です。
その上で、確かに今の世の中あまりにも安易に「うつ」という言葉が
広まりすぎているように感じるのです。
簡単に「うつなのかも」という人をみると怒りがこみ上げてきます。
でも結局その人の苦しみがいかに小さくとも大きくとも、比べるものではないんですよね。
小さくともその人には重くて息もできないほどかもしれない。
 
私の周りの友だちもどんどん消えていきました。そしてそのことを理解もできるのです。
健康な人と同じ定規では決して測れない。
N・Mさんは話を聞いて理解しようとして怒ってるだけ、
まだ優しい方なんだなと私は感じます。
もしうつになった人が、家族やどうしても一生涯大切にしたい人でないなら、
距離をとり、縁をいつのまにか切ってしまうべきだと私は考えます。
極端な意見ではありますが、入院してたくさんのうつをもっている人々をみてきて(私も含め)、
一緒に浮き上がっていくことはありません。
一進一退の病気ではなく一進三退にもそれ以上にもなる病気です。
伴う人は疲れ果て一緒に落ちながら泥まみれで見守るしかないのです。
そしてそれは本当に大切な人以外に出来る行為ではありません。
だからそうでないなら早くそっと突き放してしまうのは、とても優しい行為です。
 
同じ病気の人でも治ってしまうと定規が変わる方もたくさんいます、
その人と絶縁しても、私はその定規を大切にして
もうここに戻ってこないように願ってやみません。
 
                              【N・Mさん(30代)山口県防府市】
 
<宮子あずささんよりひと言!>
おたよりありがとうございます。拝見して、またいろいろ考えました。
改めて考えてみると、うつに限らず、他の人の感覚というのは、
そうそうわからないものですよね。
同じうつ病の範疇の人でも、症状や気持ちはひとりひとり違います。
けれども、病状によっては距離を置く方が良いこともあるのでしょう。
漠然としていますが、距離を意識することの大切さを、再確認しています。